糸永いとなのイヤホンコードはほどけない

迷盤のライナーノーツ、俺の通信簿みたいだね

駆け引き

私が小学生の頃、プールの時間に死体ごっこが流行った。水にプカー…って浮いて微動だにせず溺死した人のマネをするやつ。多分しんちゃんの影響だと思う。

でも水死体ごっこをすると先生に怒られるわけです。本当に溺れてる人を見逃してしまう危険があるから当然なんだけども。

でも今でいう陽キャは怒られ慣れしてるからそれでもプカプカ浮く。

私はクラスのカーストでキョロ充だった。だから自分も流行りにのって水死体ごっこしたい気持ちがある一方で、先生に怒られるのがすごく怖かったから結局どうしたかというと、しばらく身動きせず浮いて一定間隔で足をバタつかせて生きてるアピールをしていた。

まったく色々な意味で情けない。そしてもちろん水死体ごっこは絶対してはいけませんし半分生きてる水死体ごっこも絶対してはダメです。

半年

私は音楽に関してなかなか権威主義?なので評判が高い"歴史的"名盤をよく聴く。その反動として古い音楽ばかり聴くことになるのだが…。

それはそうと歴史的名盤と評されているのに自分にはさっぱり良さがわからないってなることがまれによくある。

その例としてデヴィッド・ボウイのジギースターダストがあげられる。

このアルバムは当時アマゾンでむちゃくちゃ評価が高くて(まだアマゾンがそれほどメジャーなサイトじゃないとき)、洋楽好きならこれを理解できないわけないという風潮に流されツタヤでCDをレンタルしてきて聴いたのだが全然良さがわからなかったのだ。しかしアマゾンでは絶賛の嵐だったので私の方がおかしいんだと思うことにしてジギースターダストを暇があるときにはとにかく聴くことにした。

こんな変な猫みたいな声でさほどメロディアスでもない(その当時はQueenが自分の中で基準だったので)ものが何故評価されているのだろうかと聴くたびに思っていた。

当時はSpotifyのようなサブスクのない時代。CDをレンタルしてくるかitunesでアルバム1枚1600円くらいで購入するしか音楽を楽しめる手段がなかった。それもジギースターダストを良さも分からないのに聴き続けた理由の一つであった。当時はアルバム1枚にもお金がかかったので良さがわかるまでしゃぶり尽くしてやろうというもったいない精神があったのだ。

そして約半年後、今でも覚えているが夏のスーパーから買い出しの帰り道にいつものようにジギースターダストを聴くと「あれ?これすごくいい曲なんじゃないか?」と急に思えてきた。脳の中でパズルがうまく組み合わさったような感覚だった。半年経ってようやく良さが分かった瞬間だった。

これを書いていて思うのが、なかなか自己洗脳的でやばい感じだなということ。やばい宗教とかハマる才能がありそうで怖いなと。でも結果的に自分の好きなアルバムが1つ増えて良かったのである。

今の時代、嫌いな曲があったらすぐ飛ばして聴けてしまう。でも私はあの半年の苦行を耐えたから結果としてジギースターダスト、またデヴィッド・ボウイというアーティストを好きになれたので良い苦行だったと思う。

Whoジャン着てWho行っちゃった…

私も一端のメンヘラなので当然のようにメンヘラの教科書、ねこぢるにハマったときがあった。

ねこぢる大全とかも持っててかなり読み込んだのだが結局飽きてほとんどメルカリで売っちゃった。だけどインド旅行記とぢるぢる日記だけは本当に好きでその2冊だけは今でも保存してる。

そのぢるぢる日記の中にねこぢるの友人がゴア・パンツ?を履いてゴアを聴きに行く話があるのだが(吹き出しに「ゴアパン履いてゴア行っちゃった…」とある。)、そのゴアパンって何やねんってずっと思ってた。でも調べるほどでもないことなのでほっておいたのだけど、きっとゴアってゴアトランスのことだろうからヤバいサイケデリックな柄のパンツなんだろうなと何となくイメージはできる。こわ!

ところで私が好きなバンド、ザ・フーはバンドグッズにも力を入れているみたい。メルカリやらヤフオクで検索してるとWhoジャンパーやWhoシューズなんかがいっぱいある。私もファンであるのでWhoシューズなんかは履いてみたいなと思うのだけど値段がめちゃ高い。しかも靴ってネットで買うとサイズがこわいしね。

けっこう年季が入っててシミやから付いてるビンテージのWhoジャンパーも多く出品されていて(70年代に作られたものとか)、そういうのを見るとWhoジャン着てWhoのライブ行った人もいるんだなぁ…と。ファンとして誇らしいよね。というまったく落ちのない話でした…。

はじめて音楽にハマった話

私が音楽を聴き出したのは中学生の頃。

YoutubeQueenのkiller queenを聴いてとんでもない衝撃を受けた。

それまで私は音楽はむしろ嫌いだった。

音楽が嫌いっていうのもおかしい奴だがとにかく嫌いだったのだ。

特にイヤホンをつけてビートにノッて首を動かしたり踊ったりする行為を見たときに、何か原始的な行動に思えたからだ。

(今でこそ家でアップテンポのジャズを聴きながら首動かしまくっているが…)

話を戻して、Queenが音楽を聴き始めたきっかけだったのだ。

ちょうど年賀状の懸賞でiPod nanoが当たったから(かなりの低確率)、ツタヤでCDをレンタルしまくってPCに取り込んで、インポートして聴きまくった。

それで1年後くらいにはすっかりQueenオタになっていた。今でこそQueenボヘミアンラプソディで人気だが私はそれより昔からファンだったのだ。

今、Queenファンというとニワカみたいに思われるからなかなか言い出せない雰囲気である。また私の興味も天才的なメロディメーカーのQueenより、リズムやビートを礎にしているバンドに移りつつある、というか移ったのだった…。